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1000年以上も前から北欧の人々に愛されてきた歴史を持つサウナ。80〜90度の高温に保たれた室内で行う熱気浴です。
大量に汗をかき、全身の新陳代謝を促進する効果を持つサウナですが、間違った入り方をすると健康に害を及ぼす可能性があります。
今回は、サウナの正しい入り方についてご紹介します。
スーパー銭湯やフィットネスジム、中には自宅にサウナ室を設置する人がいるなど、私たちの生活に浸透しているサウナ。
大量の汗をかけるだけでなく、血行促進、疲労回復やストレス解消をサポートしてくれるとあって人気の高いサウナですが、入り方を間違えると心臓に負担をかけたり、脱水症状を起こしたりと体に危険が及ぶことも。
安全にサウナを楽しむためには、サウナの正しい入り方を知る必要があると言えます。
消化器系が働いている食後にサウナに入るのはNG。消化のために胃腸などの消化器系に集まるべき血液が、サウナによって全身にまわってしまい、消化効率が下がってしまいます。 特に飲酒後のサウナは危険で、お酒を飲んだ後には1〜2時間は体を休ませて、摂取したアルコールがある程度吸収されてからサウナ室に向かいましょう。
サウナ室に入る前には、「かけ湯」をします。公共浴場では湯船に入る前に必ずかけ湯をしますが、かけ湯には、汚れを浴槽内に持ち込まないことと、体を湯の温度に慣れさせる2つの意味があります。 サウナ前のかけ湯も同様で、体の汚れを落とすと同時に、サウナ室内の高温で体がびっくりしてしまわないよう、温度に慣らす意味があります。 しかし、体が濡れたままサウナに入るのはNG。肌についた水分が熱を奪って蒸発するため、効率的に汗をかくことが難しくなってしまいます。タオルなどで水分を軽く拭き取ってからサウナに入りましょう。
サウナは長く入れば入るほど効果が上がるものではありません。
自分の限界までサウナ室で過ごすことで満足感を得る人もいますが、サウナはがまん比べのための設備ではありません。
サウナ室に入っている時間は10〜15分程度で十分。連続して15分以上サウナに入浴することは体に負担をかけ、逆に疲労が溜まるなど体調に悪影響を及ぼす場合があります。
短時間で効果的に汗をかきたい人は、サウナ室内でも特に高温となる上段に座ると良いでしょう。
場所が確保できるようなら、大きなタオルを敷いて寝そべるのがベスト。
また、「なごみの湯」では、今話題のロウリュウ(サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、タオルで仰いで熱気を送る)を行っておりますので、短時間で大量の汗をかきたい人に最適です。
サウナ後のほてった体は、水風呂で冷やすのがベスト。
サウナを出たら、手足の先の方から心臓に近い方に向けて徐々に水をかけて冷やし、汗を流していきます。最後に顔と頭の汗を流したら、水風呂に入って体を冷やしましょう。
体全体が冷えたら、再度サウナに戻って10分程度の熱気浴を行います。この「サウナ10分程度」→「水風呂」を3回程度繰り返すと良いでしょう。
サウナ入浴後に熱い湯に浸かることは、体への負担が大きいので絶対に避けましょう。 また、正しい入り方をしていても、毎日サウナに入ることで体に負担をかけてしまう場合がありますので、サウナは週1回程度が一番健康的に楽しめるペースだと言えます。